2023/11/26 13:40
designer sakura message ( Instagram )
2023AWはテーマが
「Arte Povera : 貧しい芸術」のため
華やかなランジェリーの世界には少ない
質素な素材・カラーを選定し
パターン組み替えなどをあえて複雑化してできた
アイテムたちがメインです。
ハンガーに吊るされている状態では
何もわからないのに、身体の上に乗せた時に
突然息を吹き返すようなアイテムが多い
このコレクションは、ぜひ一つひとつ試着をして
いろんな着方を見てほしい。
そんな思いが今回のコレクションにはあります。
また基本的にSOEUR tokyoのアイテムは
「ランジェリーでも、衣服でもない = overwear 」が
コンセプトであり、衣類の上からも肌の上からも
着用が可能なような衣類をデザインしているため
それに適応した素材選定をしています。
そのためさまざまな方法やシチュエーションで
ご自身のコーディネートの一部になり
何度もあなたを楽しませてくれるはずです。
sakura
物心ついたときから
ランジェリーというものに憧れがあり
幼い少女がお母さんの口紅を勝手に使うみたいな
そんな気持ちでいつも
目に映るランジェリーがキラキラ見えた
日本というか
横浜という地元にいることが
息苦しく
早くここを出たくてしかたく
小学校のときに当たり前に配布されていた留学案内
ここを出る方法を知った
そこから、新聞配達をしたり
祖母のお店を手伝い
お客さんからチップをもらい
小学生ながらに貯めたお金と
親のお金を借りて
中学2年生の夏
わたしは、日本を出た
そこで見た彼女たちの
「裸」と「身体」に対する感覚の違いは
私の中で大きな衝撃であり
「自由」を感じた瞬間であり
「自分」の可能性を同時に感じた瞬間でもあった
俗にいう「Tバック」
「ガータベルト」
「ハーネス」をたくさん買って
日本に帰国したとき
私の「裸」の可能性は大きく羽ばたち
私の「身体」の可能性は未知数だった
私の「裸」も
私の「身体」も
私のもので
私が私を魅せれる
ランジェリーというアイテムを
誰かが「下品」だと騒いだところで
私の可能性も裸も身体もわたしだけのものだから
SOEUR tokyo のAboutに記載されている
今まで下着としてカテゴリ分けされてきたランジェリー。
コーディネートとして組み込み、外に出かけることができる人はどれくらいだろう?
また、その理解はどれくらい追いついているだろうか?
そもそも、下着とは一体何者なんだろう
私たち女性だけでなく男性も同じく
私たちはなぜ「裸」でもよい動物なのに
なにかを身に纏うのだろう
身に纏うものに何故ルールを必要とする社会なんだろう
megumi @vlook_megumi